今回から私、文星閣CSO・奥武士による新コラム「文星閣DX航海日誌」をスタートします。
DX航海日誌を始めるにあたって、最初に皆さんにお伝えしておきたいことがあります。
それは、私が個人的に注目している「AI」という存在についてです。
2022年、コロナ禍の真っ只中に突如として登場した「ChatGPT」。
このAIは、単なる技術ではなく、私たちがこれまで築いてきた社会やビジネスのあり方を根底から変えていく存在となっています。実際、ChatGPTの登場以降、世界中の企業がAI技術を活用して業務効率化や新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。それは文星閣も例外ではありません。
私自身、文星閣のCSO(Chief Strategy Officer)として日々業務を行う中で、今やChatGPTなしは考えられないほど、この技術に依存しています。業務の一部をAIに任せ、時間を生み出し、アイデアを深化させるということは、もう「未来の話」ではなく、「今の現実」です。
例えば、いま皆さんが読んでいるこの「エピソード0」も、ChatGPTの力を借りて作成しています。
現在の有料版サービスでは、自分専用のBotを作成することができ、私は「文星閣Bot」や「奥武士Bot」というAIアシスタントを日常業務に活用しています。
- 定形的な通知メール作成
- 日々のレポートやアイデアのブレインストーミング
- 企画書や叩き台の作成
これらはすべて、私が作成したAIアシスタントによって日常的に行われています。
AIとの共存が当たり前になりつつあるこの時代に、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める文星閣も、これまでにない次元へと業務を進化させていく準備が整っています。
そして今回、12月に予定されているカスタマーポータルのβ版リリースに向けて、私たちが記録してきたDX航海日誌も、こうしてAIとともに作り上げています。今後、印刷業界のDXに関する情報発信は、AIがもたらす未来を見据えながら、より多角的な視点でお伝えしていく予定です。
AIによる進化は、今後ますます加速していくでしょう。
今後は動画コンテンツも含め、「Beyond(人間を超えた)」情報や能力が介在する、新たなカオスの時代が訪れようとしています。
こうした技術進化の波の中で、情報に物質的な価値を持たせる印刷業を生業とする私たちは、単なる技術の受け入れではなく、「その使い方」を深く考える必要があると感じています。
印刷業は、ただ情報を紙に載せるだけではなく、その情報に意味や物理的価値を持たせるものです。
AIがどんなに進化しても、印刷が持つ独自の価値をどう融合させ、どう未来に残していくか。それが私たち文星閣が進むべき道なのです。
これから始まる「文星閣DX航海日誌」を通じて、AIとともに進む印刷業界の未来を、皆さんと共に描いていきたいと思います。
次のエピソード1では、DX航海の出発点について詳しくお伝えします。どうぞお楽しみに!
エピソードリスト