Services ニュース 印刷学

生産効率の裏側:KP-Connect ProによるDX

文星閣では2021年に大幅なDX化を進めました。
その時に導入されたのが、KOMORI社が開発した「KP-Connect Pro」です!
今回は文星閣がどのようにKP-Connect Proを活用し、生産効率を上げているのかを深堀りしていきたいと思います。

 KP-Connect Proとは

KP-Connect Pro
株式会社小森コーポレーション様が、印刷機の生産向上のために開発した印刷工程管理ソフトウェアです。

複雑な工程管理が可視化され、社内全体でリアルタイムに最新の作業情報を共有できます。

KP導入前では、紙メインでジョブの管理をしていたため、スケジュールの管理に時間がとられていました。
そのため優先順位付けができておらず、非効率的でした…

KPはそんな状態を改善してくれました!

KP導入の裏側

KP-Connect Proはほかの企業でも取り入れられていましたが、文星閣で取り入れるにあたり、
必要な機能を増やしカスタマイズしていくことに。
改良に携わった生産管理部の池田は、元は印刷部の所属であり、業務へも機械へも理解がありました。
その知識を生かして、KOMORIの開発者さん達と共に改良していったのです

改良以前のKP-Connect Proはベーシックな機能のみで、文星閣の印刷業務に必要な情報が可視できない状態でした。
そこで、シフトの交代時間によってジョブを振り分けられるようにしたり、特色の仕事や日付移動された仕事が一目でわかるようにしたりと、スケジュールをカスタマイズしました!
さらにインキの消費量を計算できるようしたり、今までの経験上から一つのジョブに対する標準時間を編み出してそこから印刷の消化率を明確にするなど、印刷時に得られるデータを増やしました!

印刷業界の海賊になるというスローガンに向け、2021年から文星閣では大幅な改革が行われてきました。
改革の中でも、DX化は生産効率を上げるためには特に必要な改革でした。
KPの導入はDX化への大きな一歩でした。


しかし、長い間文星閣を支えてきた職人たちはデジタルに対して抵抗があり、戸惑いの声も多かったのです。
『効率が悪くても、今までの慣れているやり方のほうがいい』という意見があり、賛同が得られませんでした。


そこでKPの利点と、印刷部の気持ちのどちらも一番理解している池田が、印刷部と生産管理部の橋渡しとなってKP-CONECTの導入が進められたのです。

KP導入の立役者となった池田のインタビューも含む、詳しい話はこちらの動画から是非ご覧ください!

インタビュー

KP-Connect Proによってどのようなバリューを得たのか、そしてどのように活用しているのかを製造と生産管理の2つの視点で伺ってきました!
協力していただいたのは、製造部1部部長のM.K.と、生産管理部部長の池田です。

時間の調節ができたことで、以前よりも機械のメンテナンスを計画的に行えるようになりましたね。

営業からの納期相談が受けやすくなりました。残業も減り、働きやすい環境を作れていると思います。

Q. KP-Connect Proで得られたデータは、どのように活用していますか?
メイクレディーにかかった時間をグラフにして、印刷オペレーターにフィードバックを行っています。
今まで曖昧だった準備時間を数値化することで自分の能力を客観的に判断できるようになり、オペレーターの成長に繋がっています。

印刷部の評価基準に活用しています。
今までは営業と同じように行った仕事の売り上げによって評価されていましたが、
仕事の消化率で評価することによって公平さが増しました。
印刷部のみんなが納得できる評価基準になりました。

KP-Connect Proの使い方をもっと知りたい!

KP-Connect Proのさらなる使い方については、工場見学にて説明しております。
改良に携わった池田への質問もできますので、興味がありましたらぜひお越しください!

-Services, ニュース, 印刷学