ハピネスアワー参加デザイナー様インタビュー①

2026年 07月 23日 ハピネスアワー参加デザイナー様インタビュー①

ハピネスアワー参加デザイナー様インタビュー①

2026年2回目のハピネスアワーで、ポスター展にご参加いただいたデザイナーの皆様へのインタビュー企画!

作品に込めた想いや紙・印刷へのこだわり、そして印刷会社とのものづくりの可能性についてお話を伺います。

今回は、ポスター展に参加されたデザイナー様11名を取りまとめてくださった、株式会社frontman代表取締役の若旅宏和様にお話を伺いました。

グラフィックデザインやブランディングデザインを手掛ける一方で、デザイナー育成スクール「デザガク」の運営も行う若旅様。今回のポスター制作に込めた想いや、紙・印刷の魅力、そして文星閣との今後の可能性についてお聞きしました。

ポスターで伝えたかったのは「立ち止まるきっかけ」

――今回のポスター展では「BEYOND PRINTING」をテーマに作成いただきました。作品に込めた想いや、制作時に意識されたことについて教えてください。

若旅様:ポスターって、駅や街中に貼られていても背景になってしまうことが多いんです。だから今回は「足を止めてもらうこと」を意識しました。

見た人が「これは何だろう?」と考えたくなるようなインパクトを持たせつつ、自分なりのメッセージを込めています。

――制作にあたって大切にされたことはありますか?

若旅様:私自身、もともと印刷会社のデザイン部出身なんです。だからこそ、現場で実際に印刷作業をされている方々への強いリスペクトがあります。

作品を通じて「自分たちの仕事は世の中に大きな影響を与えているんだ」と、現場の方にモチベーションを感じてもらいたい。そんな想いを込めて、笑顔のマークやCMYKのモチーフを入れました。

「立ち止まらなければただの背景になってしまう」——だからこそ、どうすればインパクトを持たせられるかを考え抜いた結果が、今回の作品です。

同じテーマでも全く違う表現になる面白さ

――今回、11名の作品が並んだ展示をご覧になっていかがでしたか?

若旅様:本当に面白かったですね。

同じテーマで制作しているのに、誰一人として同じ発想や表現になっていないんです。

それぞれが異なるコンセプトや視点を持っていて、「デザイナーが考えていることって面白いな」と感じました。

紙や印刷にしかない魅力

――デザイナーの立場から見て、紙や印刷ならではの魅力は何でしょうか?

若旅様:紙の手触りやインクの香り、そして特殊加工など、印刷でしか出せない良さがたくさんあります。WebにはWebの良さがあると思いますが、印刷には印刷でしか出せない良さがあります。

私はRGBよりもCMYKで表現される「印刷らしい色」が好きなんです。

RGBの方が表現の幅は広いかもしれませんが、CMYKや特色でしか出せない「印刷らしい色」に、すごく魅力を感じています。 

――印刷で苦労した経験はありますか?

若旅様:やはり色ですね。

以前、美術館関係の仕事で色の再現性が非常に重要な案件がありました。

印刷会社時代は現場のオペレーターの方々と一緒に色合わせを行っていました。 

独立してからは、そこまで色を重視する案件は以前より減りましたが、本来は色が持つ価値や印象はとても大きいものです。

だからこそ、デザイナーとしても色の大切さをもっと伝えていきたいと思っています。 

気軽に相談できる印刷会社が求められている

――印刷会社に期待することはありますか?

若旅様:デザイナーやフリーランスの方は、「どこに相談したらいいのか分からない」という人が多いと思います。

特殊な案件が発生したときに「どこに頼めばいいのか」で迷い、複数社に問い合わせて説明を重ねるうちに時間がかかってしまう。だからこそ、AIチャットのような手軽に相談できる仕組みがあれば、印刷会社とデザイナーの距離がもっと近くなると思います。 

簡単に相談できるプラットホームのようなものがあれば、印刷会社とデザイナーの距離がより縮まるのかなと考えています。

工場見学で感じた“印刷への誇り”

――文星閣の工場見学はいかがでしたか?

若旅様:皆さんがプロフェッショナルとしての誇りを持って仕事をされている、というのが第一印象でした。

紙の管理方法や設備の効率化なども含めて、「印刷が好きなんだな」という熱量が伝わってきました。

デザイナーにも誇りがあり、現場にも誇りがある。そのプライドとプライドがぶつかり合えば、相乗効果でものすごく良いものが生まれるはずだと思います。

設備のハイテクさや効率化、DXまで取り入れられている姿を見て、印刷に対するプライドの高さを改めて感じました。

――工場見学を通じて、デザインに活かせそうな発見はありましたか?

若旅様:はじきニスなど、加工の可能性の広がりですね。以前の会社では加工は外注していたので、こんな技術があるのかと驚きました。はじきニスを使えばアスファルトや石のような質感まで表現できると知り、次にデザインをするときの表現の幅が広がったなと感じています。

実は、今回の自分のポスターでも、もっとはじきニスの良さを活かせたなというのが正直な反省点です。皆さんの作品を見て「もっとこうすればよかった」と思う部分もありましたし、網掛けだけでもあんなに面白い表現ができるんだと、刺激を受けました。 

文星閣と一緒に挑戦したいこと

――今後、文星閣と一緒にやってみたいことはありますか?

若旅様:たくさんあります。

また今回のメンバーで、ポスター展のようなものを開催したいです。

それから、デザガクの生徒たちと一緒に、具体的な物は決まっていませんが、デザインの面白さを発信する制作物を作りたいです。

デザガクでは「本質を理解したデザイナーを育てる」ことを目指していますが、その中で印刷の魅力も伝えて、印刷の可能性の底上げもしていきたいです。

印刷業界もデザイン業界も、もっと良くできる。そのために文星閣さんといろいろ挑戦していきたいですね。

おわりに

印刷の価値は、単に紙へ情報を載せることだけではありません。

今回のインタビューでは、デザインと印刷、それぞれの専門性や誇りが交わることで、新たな表現や価値が生まれる可能性を改めて感じることができました。

文星閣では今後も、デザイナーの皆様を単なるお客様ではなく、共に価値を創るパートナーとして、新しい挑戦を続けてまいります。

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インタビュー協力

株式会社frontman
代表取締役 若旅 宏和 様

グラフィックデザインやブランディングデザインを中心に活動するほか、デザイナー育成スクール「デザガク」を運営。企業のブランディング支援から人材育成まで幅広く取り組まれています。

▼株式会社frontman
https://frontman.co.jp/about/

このたびはインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

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