皆さんはパッケージやパンフレットの表紙で、文字や柄の部分だけツヤツヤとした印刷物をご覧になったことはありますか?
表面を指で触ってみると、ツヤツヤした箇所とそれ以外とで感触が異なり、つるっとした光沢も見られます。
印刷において、そのような加工を低コストで叶えてくれるのが、「UVコーターニス加工」です。
UVコーターニスとは
印刷後に表面を加工するニスの一種で、2種類のニスを使用します。
UVを照射することで瞬時に硬化する樹脂性のニスを使用しています。
UVコーターニスを使用することで、印刷物の表面に光沢感を演出したり、凹凸のあるエンボス加工に近い疑似エンボスを表現することができます。
見るだけではなく、手に取って触感を楽しむことができるUVコーターニスは、特別感を出したい時におすすめの加工です。
「疑似エンボス」とは?
本来のエンボス加工は、型押しすることで凹凸を作り出しています。
疑似エンボス加工では、2種類のニスを使用することで、型押ししなくても凹凸を作り出すことができます。
・疑似エンボスの仕組み
先にハジキニスを紙に乗せ、その後コーターニスを乗せます。
ハジキニスの上に乗ったコーターニスは弾かれ、粒子となり、粒子のままUV硬化されます。
そのためハジキニスが乗っている場所はザラザラな感触で、コーターニスのみの場所は艶があり少し盛り上がっています。
当社の印刷機械を紹介するパンフレットにも……
機械部分がツヤツヤになる加工が施されています!
・おすすめの印刷物
他の印刷物と差別化して、高級感やファーストインパクトを打ち出すことができます。
- ポスター
- カタログ
- パンフレット
- 商品パッケージ
UVコーターニスの「4つ」のメリット
コーターニスは、立体感と光沢感を演出するだけではありません!そのほかのメリットについて解説します。
UVコーターニスのメリット【1】
低コスト
PP加工のような印刷工程と完全に別れている手法と比べ、低コストで短納期です。
通常のエンボス加工は、型の作成にコストがかかります。
高コストであるため、コーターニス加工がおすすめです。
UVコーターニスのメリット【2】
短納期
UV印刷機の最後に付属している、コーターユニットで塗布しているため、
印刷からコーティングまで、一度で仕上げることが可能です
エンボス加工やPP加工は一緒の印刷機ではできず、
別の工程が必要なため時間がかかります。
UVコーターニスのメリット【3】
高耐摩擦性
UVで硬化すると樹脂被膜が形成され、耐摩擦性が高まりキズがつきにくくなります。
質感を生み出すだけではなく、加工によって表面を保護する機能もあります。
UVコーターニスのメリット【4】
環境対応
UVコーターニスで使われる原料のほとんどは樹脂です。
そのため、従来のコーティング材料のように有機溶剤を使用しておらず、
燃やしてもダイオキシン等の発生を抑えることができます。
また、UVコーターニスで作られた印刷物は、古紙として再利用することが可能です。
UVコーターニスについてもっと知りたい!
ここまでお読みいただいて、印刷物に取り入れてみたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
UVコーターニスの特徴はなんといっても質感! 実際に触って立体感を確かめていただくのが一番です。
当社では工場見学を実施しております。
UVコーターニスを始めとした印刷サンプルの紹介もございます。
印刷でできる加工や可能性にご興味がある方は、ぜひぜひお越しください!